「9代目歌のお兄さん」としての杉田あきひろさんの逮捕報道に思うこと

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2016年4月13日に、9代目歌のお兄さん”杉田あひきろおにいさん”が覚醒剤を所持していたとして現行犯逮捕されたとのこと。夕方のニュースで知って大変驚きました。

本当は、この記事のタイトルも「さん」付けではなく「容疑者」ってつけないといけないのかもしれません。でも抵抗があって書けませんでした。

今回の報道を通して感じたことを、ちょっと書き留めておきたいと思います(逮捕に関しての詳細を書くつもりはありません。知りたい方は別のニュースサイトなどでどうぞ)。

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仕方ないことだとしても、「歌のおにいさん」は一括りに見られてしまうことの悲しさ

杉田あきひろさんは1999年から2003年の4年間、NHK「おかあさんといっしょ」の9代目歌のお兄さんを務めていました。もともとは慶応義塾大学在学中にミュージカル「レ・ミゼラブル」で舞台デビューするなど、ミュージカル俳優だったとのこと。「おかあさんといっしょ」卒業後も関連イベント(「ポコポッテイト/モノランモノラン/ぐーチョコランタン がやってきた!」)に長年参加しています。就任中の2000年に覚醒剤の使用疑惑が「サンデー毎日」で報じられ、釈明会見をおこなうなど異例の事態も起きていました。覚醒剤疑惑報道もあってか、茶髪の長髪かつ日に焼けすぎている独特なスタイルは賛否両論あったようです。

私にとっては子ども時代に見ていた「歌のおにいさん」ではないので、どうしてもそういった経歴の字面だけ読むことになります。だから実感としての自分にとっての「歌のお兄さん」ではありません。それでも、今回の報道はやはり驚いたしショックでした。

報道に違和感を感じたひとつは、「歌のお兄さん」という見出しが先行したこと。有名人ではありますが歌のお兄さんのフルネームを覚えている人はそう多くなく、ましてや何代も前のお兄さんならばなおのことでしょう。だから「杉田光央」という名前や「俳優業の男」と書くよりも、「歌のおにいさん」と書いた方が世間にはわかりやすいのは事実です。でも、そこには”え、どのお兄さん?””NHKでしょ??”という層が食いつくようにしている感があり、それがなんともイヤらしかったんです。

「歌のお兄さん」と書くことで、現役の横山だいすけお兄さんや歴代のお兄さんたちまでもがニュースのタイトルを見た読者から一瞬でも疑いの目で思い出されたのかと思うと悲しい。杉田さんが「歌のお兄さん」であったことは事実ですが、そう書くことで他のお兄さんたちまで一括りに見られてしまうのですから、あまりにその部分を強調した記事はちょっと・・・と思います。

一括りに見られるからこそ、生涯「歌のおにいさん」の誇りを持っていてほしかった

「歌のおにいさん」にしても「歌のおねえさん」にしても、「〇〇会社の会社員」「△△のスポーツチーム」など、属した肩書きというものはまとわりついてくるものです。

海外旅行で素行の悪い日本人旅行者がいればその土地の人の日本という国の印象を悪くしてしまうのと同じで、外の視点からは「1=ALL(全て)」、誰しも属しているものの代表という目で見られてしまうものだという意識が必要だと思います。

杉田あきひろさんは13年前に歌のお兄さんを卒業しているわけですが、その仕事はずっと残るもの。そして「おかあさんといっしょ」に関連する仕事を続けていたのだから、自分が「歌のお兄さん」から遠く離れているわけではないことを意識していて欲しかった。自分がやる行いが世間からは「歌のおにいさん」の行いとして評価される意識を、ちゃんと持っていて欲しかったです。その覚悟を持って「歌のお兄さん」という仕事をしていたら、子どもに夢と希望を与える「歌のお兄さん」が薬物所持は決してやってはいけないことだと気付いて止められたのではないでしょうか。色んな理由があるのかもしれませんが、それでも残念としかいいようがありません。

(別に「歌のおにいさん」以外の職業ならば薬物をやっていいという意味ではないです。どの職業でも、もちろん絶対ダメなことには変わらないですよね)

「歌のおにいさん」業と、卒業後について思うこと

今回の報道を知ってもうひとつ思ったことは、「歌のおにいさん」業の厳しさと、それの対価。

週にまともな休みもなくリハーサルや公演に追われ、プライベートは旅行制限や交際制限があるなどとてもハードだと知られている「歌のおねえさん」業。「歌のおにいさん」にしても同様だと思います。やりがいのある仕事でかつ夢を叶えた仕事とはいえ、公私ともに「歌のおにいさん」であることが求められるそのストレスは大変なものでしょう。でもそれをNHKの契約社員として求めているわけです(「歌のお兄さん・お姉さん」は契約社員だそうです)。正社員という補償された身分ではなく、数年間に限った契約、でもそれが一生のしかかってくるわけですよね。

もちろん前向きに受け止めれば、その数年の契約で一生涯「歌のお兄さん・お姉さん」としての肩書きを手に入れて関連する仕事を請け負えるのかもしれません。でもそれってどれくらい確固たる身分なんでしょうか。

・・・何が言いたいかっていうと。すごーく制約を求めるのに、”終わり”があることが前提の「歌のおにいさん・おねえさん」業って、卒業後の負荷がすっごく高い道だと思いませんか?(だからって、薬物に走ることが許されるわけではありませんが)。

願わくば。歌のお兄さん(お姉さん)として子どもや大人に夢や楽しさや笑顔を届けてくれた人たちが、自分たちの幸せも大事にできる生き方をしてほしいです。それが卒業後に可能なスタイルが、キチンと存在していてほしいなぁ、と。

でもそこは芸能の世界ゆえに、その人の力量に任されるっていうのが現実なんですよね・・・。

《2016.7.19追記》

リハビリ中の様子がテレビで放送されました。そこで説明された覚醒剤に手を出した理由が「長年続けていたNHKのコンサートの仕事を失ったことがきっかけ」だったとのこと。なくなり方もいきなりで、相談できる人もいなかったと。それが言い訳なのかどうかは本人や関係者にしかわからないとは思うのですが、私は上の文章で“「おかあさんといっしょ」に関連する仕事を続けていたのだから「歌のお兄さん」としての態度で薬物使用を止めてほしかった”という主旨のことを書いていましたが、まさに「おかあさんといっしょ」の仕事が絶たれたことが絶望につながってしまっていたのかと思うと・・・悲しい。切ない。もちろん、だからといって薬物に逃げていいわけではないし、コンサートの仕事がなくなったことにも関係者側としては理由があってのことかもしれません。

個人としての頑張りがしっかり必要な世界なのだとは思いますが、卒業後もしっかり成り立っていく人の結びつき、スタイルがなんとか存在できなかったのかな・・・と改めて考えてしまいました。

何にしても、おきてしまった事実は変えられないもの。更生に向けての道が周りの興味本位や悪意で妨げられないことを願っています。

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コメント

  1. そよ より:

    あきひろお兄さんの記事を書かれていたんですね……
    私は、現役時代から見ていたので(世代ではありませんが)本当に、本当に残念で、悲しくて、このニュース付近で報道されていた清原被告やASKA被告なんかよりも、ずっとずっと衝撃的で、思わず「え!?」って声が出ちゃったんですよ……
    薬物に手を出した理由……確かに、いきなり、お兄さん業をするのに所属していた事務所から放り出されたように、予告もなくブログを消され、プロフィールもなくなり……なんだなんだ、トラブルか⁉と思いました
    その後の活動は、なんだか、今までの活動と百八十度変わってしまって、他の歌兄姉との交流もなくなっていて

    そうなんですよね
    『お兄さん』という肩書きは一生。なんだかそれを振り払うようなブログ内容のゆうぞうお兄さんに対して、あきひろお兄さんも重圧に負けたのかなぁ、なんて思っていたけれど、逆だったんですね
    一生背負いたかったものが、なくなってしまったんですね
    どうか、無事更正されて、社会復帰されることを、一ファンとして願います。
    記事にしてくださって、ありがとうございました

    • サイナイ より:

      >そよさん

      私もそう思い出しましたが、杉田あきひろさんがおかあさんといっしょ70周年記念コンサート(仮称)には出れるようになるといいですね。

      • そよ より:

        そうですね
        人気あるお兄さんでしたし、50周年のときには、りょうこお姉さんの体調不良で、ペアの姿が見られなかった分、60周年に期待していただけに、今回は無理でも、70周年には……!と願いたいです
        でも、死亡事故とはいえ、飲酒や居眠りといった悪質な交通事故を起こしてしまったけんたろうお兄さんに対して、あきひろお兄さんは、完全にブラックな前科がついてしまいましたから、子どもを対象にしている番組として、起用されるのは、絶望的では……

        希望は持つだけタダなので、お兄さんのこれからの行動や活動が認められ、『悪いことをしても、ちゃんと償えばチャンスは戻ってくる』という機会が与えられることを祈っています

        • そよ より:

          間違いました

          悪質『ではない』交通事故を起こしてしまったけんたろうお兄さん
          でした

          人が亡くなってしまったのだから、悪質もくそもない、と言ってしまっては、それまでですが、亡くなった方のご家族は、けんたろうお兄さんの活動を望まれていらっしゃったみたいだし、けんたろうお兄さんがより活躍することで、亡くなってしまった方のご供養にもなる、という意味では、過去の過ちから、現場から追放すべきではない、と思うのです……
          勝手かも知れませんが。

          サイナイさん、コメントをありがとうございます

          • サイナイ より:

            確かに、速水けんたろうさんが起こしてしまった交通事故は悪質ではないと言う事は明らかに何もどこも意図せずそうなってしまったで間違いないと思います。

        • こどモア管理人 こどモア管理人 より:

          そよさん、こんばんは。
          お返事遅くなってしまってごめんなさい。

          60周年コンサートなどは難しいかもしれませんが、いろんなコンサートや活動があるはずなので、たくさんの機会を得られるといいなぁ・・・と思いますよね。
          見守って応援することが、なにか力になってくれればと願っています。

    • こどモア管理人 こどモア管理人 より:

      そよさん、こんばんは。

      あきひろお兄さんの現役時代をご覧になっていたなら、本当にショックでしたよね。
      私は現役時代を観ていなかったにもかかわらず、とってもショックだったので・・・

      そんな中で書いた記事なので不十分な理解も多かったと思いますが、そよさんにそう言っていただけてホッとしました。
      その後、あきひろお兄さんが更生の一貫として開いたコンサートに行かれた方の感想や、そのコンサートを開いた場所の地元の新聞記事を共有していただいて読む機会がありました。
      薬物に手をだしてしまった経緯や気持ち、更生のために努力されている現在の様子や気持ちが書かれた記事を読んで、やはり周りや仕事の流れが「どこかでどうにかできなかったのか」と思ってしまいました。
      あきひろお兄さんに対して いろんな意見を持たれる方がいるのは仕方がないことですが、更生と社会復帰のために頑張られているあきひろお兄さんの進む道がさまたげられることがないよう、私も一ファンとして心から願っています。

  2. まさ より:

    今思うと逮捕前のワンワンパッコロのゲスト出演も、ちょっと怪しかったんですよね。
    あれ、いつものあきひろお兄さんとちょっと違うぞ?どうした?体調不良かな?って。
    だから、この報道を目にして、「えっ!」のあとの「あ、あぁ、やっぱりか…」ってリアクションになりました。
    その後はコンサートも行ったみたいですし、ASKAさんや槇原敬之さんも活動再開してテレビ出演もされてるわけですし、槇原敬之さんに至っては紅白に返り咲いたりしてるわけですから、あきひろお兄さんも更生に向けて努力すればきっと道は開けてくるはず。
    死亡事故を起こしてしまったけんたろうお兄さんは、「あおうよ!」の提供もして、コンサートのキャラクター声優やだいすけお兄さんの最終収録にも駆けつけたりと明るい兆しが見えてますから、きっとあきひろお兄さんも大丈夫、そう信じています。
    見守るしかできませんが。

    • サイナイ より:

      >まささん

      杉田あきひろさんが逮捕される撮り下ろしな映像はありませんでしたが、代わりに使われた逆に昔の映像で笑った事は覚えています(笑)。

    • こどモア管理人 こどモア管理人 より:

      まささん、こんばんは。

      逮捕前のワンパコ、ご覧になっていたのですね。
      たしかに、薬物使用で逮捕されたあとも更生して活動再開されている人はいますし、あきひろお兄さんもぜひご自身が望まれる形で進まれてほしいと願ってやみません。
      私たちには見守ることしかできませんが、見守って、応援しているという気持ちがあきひろお兄さんにちゃんと届くといいな、と思っています。
      応援してくれる人がいる、存在を望んでいてくれる人がいるとわかっていれば、頑張る力になると思うので・・・

      • サイナイ より:

        最近はここではこどモア管理人さんを含め他の人のコメントに返信する事が多い私も杉田あきひろさんが逮捕されるまでに出演していたワンパコを見覚えがあると思いますが、一番目当てなのが、おかあさんといっしょのミュージックビデオクリップとそのほう掃除機です。

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