日曜の定番番組となっている国民的家族アニメ『ちびまる子ちゃん』。その主人公のまるちゃんのおねえちゃん役の声が、2016年6月5日の放送から変わっていることに気付きましたか?
二代目「まるちゃんのお姉ちゃん・さくらさきこ」役の声を演じているのは、声優の豊嶋真千子さんです。交代の理由や豊島さんの経歴、6月5日の初回放送の感想と評判などをまとめました。
まるちゃんのお姉ちゃん・さくらさきこって?
ちびまる子ちゃん こと「さくらももこ」のお姉ちゃんの本名って、けっこう覚えてなかったりしませんか?名前は「さくらさきこ」です。まるちゃんのお母さんが「すみれ」なので、なんだかお母さんと名前を交換した方が、親子・姉妹の名前バランスが良いような・・・(笑)。
小学校3年生・9歳のまるちゃんの3つ上で、小学校6年生・11歳か12歳です。とてもしっかりしていてお母さんから怒られることもほとんどありません。怒られっぱなし・問題を起こしてばかりのまるちゃんとは正確が正反対なこともあってよくケンカをしているシーンが印象的ですが、何かあったときはまる子を助ける妹思いの優しいお姉ちゃんです。
また、リリヤンなどが得意、読書も好きでカフカやチェーホフまで読んでいるなかなかの小学6年生ですが、西城秀樹の熱狂的ファンでもあります。
交代の理由は・・・初代声優・水谷優子さんの急逝
初代のお姉ちゃんの声を演じていたのは、声優の水谷優子さんです。2016年5月17日に、乳がんのため51歳で亡くなられました。
5月22日・29日の放送分はすでに収録済み。病気のことはごく身近な関係者には知らせていたとのことですが体調が急変されたようで、亡くなられた後もしばらくはお姉ちゃんの声の後任は未定となっていました。
水谷優子さんのお姉ちゃんが登場する最後となった5月29日は、奇しくも「お姉ちゃんと写生大会に行く」というタイトルが放送されました。普段家の中でちらりと登場することが多いお姉ちゃんが、まる子と2人で写生大会に行くというまるでタイミングをはかったかのようなストーリー。まるちゃんとお姉ちゃんがお絵かきする仲良し姉妹の姿と、食べ物を忘れて写生大会に来た山田にお弁当をわけてあげたお姉ちゃんを描いた山田の絵のタイトルが「いのちのおんじん」だったことが印象的でした。
2016年6月5日放送回から後任の声優さんに交代しています。
初代お姉ちゃん役・水谷優子さん
国民的アニメ・ちびまる子ちゃんのお姉ちゃんとして1990年に放送が開始されてから26年にわたって演じられ、大人から子どもまで広く親しまれていたこと、まだまだお若い年齢での急逝の報は本当にショックなニュースでした。
ヒデキLOVEなおねえちゃん、まるちゃんとはケンカもするけれど面倒見もよいおねえちゃん。あの水谷さんのしっかり者のおねえちゃんの声がこれから聞くことができないのは本当に残念です。
水谷優子さんは、『ちびまる子ちゃん』のお姉ちゃん役の他、様々な人気役の声を演じています。アニメ・映画・ゲームなどの数多くの作品で声優・吹き替えのお仕事をされていました。
【主な作品】
- ミニーマウスの日本語吹き替え
- 『エースをねらえ!2』岡ひろみ
- 『機動戦士ガンダム』
- 『ビリ犬』秋木ヨーコ
- 『天地無用!』美星
- 『ふしぎの海のナディア』マリー
- 『デジモンアドベンチャー』武ノ内空
- 『ブラック・ジャック』ピノコ
- 『犬夜叉』蒼天
水谷優子さんのご冥福を心よりお祈り致します。
二代目声優は豊嶋真千子さんに決定!
2016年6月5日放送回から後任の声優・豊嶋真千子さんに交代しています。
二代目おねえちゃんは水谷さん事務所後輩の豊嶋真千子さん
【豊嶋真千子さんプロフィール】
名前:豊嶋真千子(とよしま まちこ)
愛称:マチリン
生年月日:1971年12月28日
年齢:44歳
出身地:茨城県
血液型:O型
所属事務所:青二プロダクション
豊嶋真千子さんは、初代おねえちゃんの声を演じた水谷さんと同じ「青二プロダクション」に所属しています。つまり水谷さんの後輩ということですね。
1994年ころからアニメの声優として『キテレツ大百科』『SLUM DUNK』『それいけ!アンパンマン』『美少女戦士セーラームーン』『ゲゲゲの鬼太郎』『ポケットモンスター』『モンキーターン』など多数の作品に出演されています。大きな役柄としては『センチメンタルジャーニー』の杉原真奈美役、『地獄先生ぬ〜べ〜』中島法子役など。また、『ダーウィンが来た!〜生きもの新伝説〜』のナレーションも担当されているほか、ラジオの『パーソナリティとしても活躍されています。
実は『ちびまる子ちゃん』には、おねえちゃん役に決まる前から出演していました。2010年に「かき氷屋の娘」役、2015年に「レポーター」「由紀」役として声を担当しています。
豊嶋さんがまるちゃんのお姉ちゃんの声に適しているという才能はもちろんですが、水谷さんの事務所の後輩ということ、すでに『ちびまる子ちゃん』に声優として参加されたことがあることが後任の後押しになったのではないでしょうか。
また、「お姉ちゃん・さくらさきこ」役以外にも水谷さんが担当していた役柄を引き継いでいます(若林、永沢の母、内田恵子、山根の母、かよちゃんの母 他)。声優さんは顔が出ないこともありますが、一作品の中でも複数の役を演じ分けていてすごいですよね。
交代初回6月5日の放送の感想・評判は?
さて、交代後、豊嶋さんの初めての声の出演となった6月5日の放送をご覧になりましたか?
実は私、観ていたけど代わったことに気がつかなかったんです。
私がにぶいことや、注意を払っていなかったこと、お姉ちゃんの登場がとても少なかったことが理由だとも思いますが、それくらいしっくりしているという証拠ですよね(笑)。
ちなみに録画を見直してみると、確かに水谷さんの声と代わっていることに気付きました。水谷さん51歳、豊嶋さん44歳という実際に豊嶋さんの方がお若いということもありますが、お姉ちゃんの声が若返ってソフトになったなーという印象です。
まるちゃんに雷を落とす、ちょっと意地悪な発言をするお姉ちゃんの声が水谷さんの声でインプットしているので、優しげに聞こえる豊嶋さんのおねえちゃんが、今後どんな怒鳴り声を響かせてくれるのかが楽しみでもあります。
ネットなどでの評判は「違和感なかった」「気付かなかった」という私のような感想の方と、「まるで違う」「違和感がある」という否定派の意見とわかれました。でも、『サザエさん』の波平さんや、『ドラえもん』の声優陣が代わったときも印象が変わったと賛否両論出たと思いますが、しばらくするとその声優さんらしい役がしっくりして、観ている方も馴染んでくるものと思います。
これからも長くつづくであろう『ちびまる子ちゃん』の二代目・お姉ちゃんとして、豊嶋真千子さんのご活躍を期待しています!
【アニメ・ちびまる子ちゃん】
フジテレビ系列・日曜18:00〜18:30にて放送中