8月12日(金)の『ムジカ・ピッコリーノ』は、ドクトル・ジョーとメロトロン号の仲間たちがいっしょに幻のモンストロ「メロトロン」に向かいます。
番組変更のため通常の土曜日再放送がなかったこの回、見逃してしまって気になっている人も多いのではないでしょうか?簡単ですが放送内容をまとめました。
◇8月12日(金)「幻のモンストロ」
◆前回までの内容はこちらの記事をどうぞ →【ムジカ・ピッコリーノ】メロトロン号より、ジョーが危機に?!ベースギター奏者ハマ・オカモトさん出演 8/5放送回
第19回「幻のモンストロ」
幻のモンストロの名は“メロトロン”?!
メロトロン号の船室の中で、リヒャルト船長はジョーの隠れ家から持ち出した一枚の絵を指し示してジョーに問いかけます。
(リヒャルト船長)「ヘイ、ジョー。おまえさんこいつについて知っているのかい?」
この絵は、幻と呼ばれているモンストロの絵。“雲の上にぷかりぷかりと浮かぶ島 そこに眠りしモンストロ 色とりどりの楽器の音色 再び ひびく”と書いてあります。一体のモンストロがたくさんの楽器の音で鳴く・・・聞いたことがない、だからこそ幻とよばれるモンストロだとのこと。
(ジョー)「ちなみに、このモンストロの楽器の名は“メロトロン”」
そのジョーの言葉に驚くアリーナ、ポンさん、エリオットの三人。メロトロン号はもともとこの幻のモンストロ“メロトロン”を探すために作られたのだと、リヒャルト船長が説明します。
(リヒャルト船長)「しかし、幻と呼ばれているだけあって、どこにいるかもさっぱりわからん」
(ジョー)「実は居場所はつきとめています。しかし、おそらく治療には色々な楽器が必要。つまり、僕一人では太刀打ちできません」
だからメロトロン号についてまわっていたのですね。ジョーの誘いにのって、メロトロン号は幻のモンストロ“メロトロン”を目的に出発です!
幻のモンストロ“メロトロン”に到着
幻のモンストロ“メロトロン”の居場所にたどりつくと、雲の上に浮かぶ緑に覆われた島全体がモンストロになっている壮大な景色が広がっていました。まるで天空の城ラピュタのよう〜!と、ついこういう絵柄を見るとジブリ作品のラピュタを思い出してしまいますが、そもそもあのラピュタは小説『ガリヴァー旅行記』に登場する空飛ぶ島“ラピュータ”をモデルにしていると言われていますね。
メロトロン号はモンストロの一部の浮島に着陸して、本体の様子をみつめます。その浮島部分に小さな白いオルガンのような楽器があるのを発見しますが、鍵盤をおしても音はなりません。メロトロン号に残っているポンさんに連絡して、さっそく色々な楽器の音を聴かせてみることに。乗組員のゴンドリーがトランペットを、ゴーシュがチェロを、ポンさんがドラムを演奏します。しかしモンストロは音を聴いても反応がありません。さすが、幻のモンストロ。一筋縄ではいかないようです。
すると、アリーナが白い鍵盤楽器の横に落ちていたものに気付きます。
(ジョー)「テープですね。あらゆる音を記録し、再生するものです」
そういえば、この鍵盤楽器のまわりにぐるぐると巻かれてからみついているものもテープ!(きっと今の小学生は、テープなんて見たことないんだろうなぁ・・・)。テープの中に何か入っているかもしれないのでラボに持ち帰って調べてみることに。
テープから聞こえてきたものは?
テープを再生したものの、男性の低い声のような音でよくわからない言葉が流れるだけ・・・。なんなんだろう?エリオットが巻き戻そうとすると「モンストロに・・・」という意味のある言葉がきこえました!どうやらテープを逆さまに聞いていたようです。
ー「テープを使うと」の映像(録音・再生・ゆっくり再生・はやく再生・さかさまに再生)ー
もう一度聞いてみると・・・「モンストロに録音した音を」と言っていることがわかりました!その言葉を聞いて、リヒャルト船長が閃きます。
(リヒャルト船長)「あのモンストロは、楽器の音をそのまま聴きたいわけじゃないんだ」
(ジョー)「録音した音を聴きたいということですね」
そこで、またポンさんたちに演奏してもらい、その音色をエリオットが録音します。その音を聴かせてみたところ、モンストロが動きだしました!モンストロに巻き付いていたテープも、鍵盤楽器に巻き付いていたテープも消えています。
楽器“メロトロン”とは
ドクトル・ジョーにうながされて、リヒャルト船長が白い鍵盤楽器にふれてみると、今度は音がなりました。どうやらこの楽器が“メロトロン”のようで、モンストロの大きなテープも回転をはじめました。ジョーが鍵盤楽器の下を開けてみると、やはり中にはテープがはいっていました。メロトロンはテープに記憶した音で演奏する楽器のようです。
ー「テープで演奏すると」の映像ー
楽器メロトロンのダイヤルをかえると、フルートの音色からチェロの音色に変わりました。“色とりどりの音色”とはこのことのようです。船に戻って演奏をしようとすると、ジョーは「僕はここで」と立ち去ろうとします。
(ジョー)「メロトロン号の演奏をブートラジオで流すんです。幻のモンストロが蘇る瞬間をみんなに聴かせたいから」
メロトロンとメロトロン号の仲間たちが幻のモンストロを蘇らせる!
メロトロン号に楽器メロトロンを持ち帰り、みんなでの演奏が始まりました。
♪『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』
The Beatless(ビートルズ)のジョン・レノンの名曲ですね。何も知らずに今まで聴いていたのですが、この曲のイントロ部分は当時の最新テクノロジー楽器である“メロトロン”で演奏されていたのですね!!不思議な音色だな〜と思っていたのですがこれがメロトロンの音だったとは。レコーディングではポール・マッカートニーがメロトロンを演奏したそうです。
今回の演奏では、リヒャルト船長がメロトロンを演奏、途中でアリーナとの歌声のハーモニーも。リンゴ・スターばりのポンさんのドラムスもカッコイイ!
立ち去って行くドクトル・ジョー。次の再会は?
幻のモンストロ“メロトロン”は演奏を聴いて飛び立っていきました。
(ジョー)「おとどけしたのはメロトロン号の演奏“ストロベリー・フィールズ・フォーエバー”」
とMr.グレープフルーツとしてブートラジオを放送したところで、どうやらムジカ・アカデミーが接近してきたようです。
(ジョー)「ローリーちゃんじゃん」
と慌ててドクトル・ジョーも飛び立っていきました。次にドクトル・ジョーがメロトロン号の仲間たちの前に姿を現すのはいつになるでしょうか?
□大活躍だったリヒャルト船長こと鈴木慶一さん
今回はいつもは裏手に控えるリヒャルト船長が大活躍でしたね。
リヒャルト船長を演じる鈴木慶一さんは、「ムーンライダーズ」のボーカルとして知られています。お父さんは俳優の鈴木昭生さん、弟は「ムーンライダーズ」のベーシストとしても活躍されている音楽家の鈴木博文さんです。
鈴木慶一さんは「ムーンライダーズ」では主にボーカルという立場ですが、ギター、プログラミング、メロトロンも担当楽器だとか。そう、今回演奏したメロトロンはお手の物だったのですね!
シッチェス・カタロニア国債映画祭で最優秀音楽賞、日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した映画『座頭市』などの映画音楽や、「きいてアロエリーナ きいてマルゲリータ」「いまのキミはピカピカ光って」などのCM音楽、ゲーム『MOTHER』などのゲーム音楽も手がけ、音楽プロデューサーとしても活躍されています。
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次回8月19日(金)の放送タイトルは「ジョーのおくりもの」です。ここ数回分のドクトル・ジョーとメロトロン号の仲間たちの様子、そして豪華なゲスト出演者の演奏を振り返る回だと思われます。特に、再放送がなかった8月12日の放送も編集してながれると思うので、見逃した方は要チェックですよ!
【放送予定】Eテレ 8月19日(金) 17:35~17:45 (再放送 8月20日(土) 8:25~8:35) ※時間変更等がある場合があります。最新の番組表などでご確認ください)
《2016.8.19追記》放送内容をまとめました。8/12回が流れる予想を外してごめんなさい! →「ジョーのおくりもの」は?ローリー司令官とジョーの関係も明らかに!特別演奏もありの8/19放送回【ムジカ・ピッコリーノ】
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「ムジカ・ピッコリーノ メロトロン号の仲間たち 2016 TVセレクション vol.1」
「ムジカ・ピッコリーノ メロトロン号の仲間たち 2016 TVセレクション vol.2」
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【ムジカ・ピッコリーノ】
Eテレ 毎週金曜 17:35~17:45
(再放送 毎週土曜 8:25~8:35)
出演:鈴木慶一/斎藤アリーナ/戸松恵哉/ASA-CHANG/徳澤青弦/ゴンドウトモヒコ/ROLLY/オダギリジョー
ナレーション:リリー・フランキー